LUTS 2016.05.27
LUTS 2016.05.27
【メーカー特別レポ】LUTSに聞きました!
【ドールを作っているのはどんな人?どんな場所??そんなギモンにお答えします!】
韓国の老舗ドールメーカーならではの苦労や努力はつきもの。
彼らの今後の展開や、制作事情について質問しました!
ご協力:LUTSスタッフの皆様(聞き手:DOLK スタッフ)
DOLKSTAFF(以下D):LUTSはメーカーを設立してどれくらい経ちますか?また、設立するにあたってどういうきっかけがありましたか?
LUTS:2000年8月に設立したので16年経ちます。
子供の頃からプラモデルなどのキドルト(kidとadultを足した造語で、大人になってからも子供向けの趣味や玩具を好きな人の事を指す単語)製品が好きでした。
90年代半ばには、日本で3DCGを学ぶために留学をした経験もあります。
その後、韓国の”趣味(Hobbist)”(日本のホビージャパンのようなプラモデル専門誌)を発行している会社で最初に仕事を始め、その後に韓国タミヤソウル江北店にて卸売業者として仕事の経験を積みました。
そして現在のLUTS設立に至ります。
D:LUTS設立時は何人で運営されていたのでしょうか?
LUTS:設立した当初は一人で仕事をしていました。
D:現在は、何人くらいで運営されていますか?
LUTS:今では30人の従業員と働いています。
また、20名のフリーランスの方々とも一緒に仕事を進めています。
D:メイクアップや造形を担当するアーティストの皆さんは、学生時代は美術系の学校で勉強をされていた方が多いのでしょうか?
LUTS:学生時代に美術関連を専攻していたスタッフもいますし、LUTSに入社して造形について基礎から勉強を始めたスタッフもいます。
ドールへの関心が高く、ドールに愛情を注げる方であれば誰に対しても公平にチャンスがある、それがLUTSです。
D:新しいドールを制作するために必要な期間はどれくらいでしょうか?
LUTS:通常は企画から開発段階まで、全てを入れて少なくとも6ヶ月程度の期間が必要です。
D:ドール制作時の決まった流れがあれば教えてください。
LUTS:制作の時の手順としては、
1.ドールの原型をデザインして制作する作業
2.衣装のデザイン
3.メイクアップ
4.ウィッグ制作
5.写真撮影
となっています。
しかし、その時々の状況に応じて、作業の制作順序が変更される場合もあります。
D:ドール制作時はコンセプトを決めてから制作する事が多いですか?それとも、インスピレーションを重視していますか?
LUTS:ドール制作時のコンセプトは会社で先に決めたイメージを重視しすぎないようにしています。
どちらかというと、ドールにふさわしい造形を見つけるためにメインデザイナーの各々の創作能力やインスピレーションを優先しデザインしています。
D:動物のドールから人型まで多くのドールがありますが、人気のあるドールを教えていただけますか?
LUTS: SENIOR65 DELFラインと、KID DELFラインのドール達は特に人気があります。
日本のLUTSファンの方々には、Zuzu Delfラインのドール達がとても好評です。
D:DOLKSTATIONとコラボした「RUMI」の制作時に苦労した点があれば教えてください。また、今回DOLKSTATIONのデザイナーがRUMIのイラストを制作いたしましたので良ければご感想を…!
LUTS:意外かもしれませんが、RUMIの制作時に造形などで特別に苦労したことはありませんでした。
とは言え、今後は今まで以上に時間の余裕を持って制作を進行させていこうと努力しています。
そしてイラスト、とても綺麗です!
☆RUMIちゃんの詳細はこちら☆
D:最後に日本のLUTSファンへ、メッセージをお願いします!
LUTS:設立から16年が経ちますが、その長い間LUTSを応援してくださる多くの方々に常に感謝しています。
日本のLUTSファンとのコミュニケーションをもっと積極的に進めていきたいと、色々な構想を考えています。
日本で人気があった、ドールメーカーのAidolls(旧CUSTOM HOUSE)を買収した事も日本のLUTSファンとの親交を深めたいと思った構想の一部分なんです。
LUTSの皆様たくさんの質問にお答えいただき、ありがとうございました!
貴重な制作時のデザイン画のお写真も頂くこともでき、とても参考になりました。
今後も老舗ドールとしてのクオリティの高いドールの販売を楽しみにしています!!