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RSDOLL  2016.07.22

【メーカー特別レポ】RSDOLLに聞きました!

【ドールを作っているのはどんな人?どんな場所??そんなギモンにお答えします】

韓国のドールメーカーであるRSDOLL。
可憐な表情のものから、大人の表情が垣間見えるものまで、
多くのドールをリリースし続ける彼らの今後の展開や、制作事情について質問しました!

RSDOLLスタッフの皆さん(聞き手:DOLK スタッフ)

■DOLKスタッフ(以下D):RSDOLLのメーカー設立はいつですか?また、最初は何名で運営を始めましたか?


■RSDOLL(以下RS):2012年に設立し、当初は原型師3名での運営開始でした。

■D:RSDOLLというメーカー名の由来や、きっかけを教えていただけますか?


■RS:会社設立の前に「raurencio studio」という名前で球体関節人形のチームを活動していたんです。
そして、先程お話した2012年、RSDOLLというブランド名を決めて会社として新たに活動を始めました。

■D:原型師の皆さんはRSDOLLで造形に携わる以外に、どんな活動されているのでしょうか?


RS:原型チームのメンバーは皆、美術作品の作家として個人でフリーランスの活動もしています。
また、主な運営は今でも造形チームで行っています。

■D:新しい人形を製作する際のデザインから完成までの大まかな流れを教えていただけますか?


■RS:新作を制作する時の方法として、二つのパターンがあります。
一つは、作家本人が制作したいイメージやコンセプトをドールとして表現する場合です。
この場合は、作家本人がすべてを自分のコンセプトを中心にデザインして行き、原型の作業をして、メイクアップアーティストと相談してメイクして、衣装も直接デザインして衣装デザイナーに衣装を作ってもらいます。

もう一つのパターンでは、メーカーや依頼者のデザインを元に作業をする場合ですが、この場合には、コンセプトデザイナー、原型師、メイクアップデザイナー、衣装デザイナーなどがコラボして、お互い上との確認作業を並行しならがら共同作業します。

■D:人形の造形は、誰がしていますか?また、造形師の皆さんへの質問となりますが、ヘッド制作時に特にこだわっている事はありますか?


■RS:RSDOLLのすべての原型は、独自の原型のチームであるraurencio studioチームが造形します。
うーん...ヘッド制作時のこだわり…これは、それぞれの原型師によってスタイルが違うので、造形師ごとのスタイルがそれぞれにあります。
キャラクターのスタイルの原型にこだわっている造形師もいれば、リアルな造形のドールを好む造形師もいます。造形の作業をするのに各自のこだわりで表現しています。

■D:造形やメイク担当の方は、人形の製作において、専門学校で専門的な勉強の経験があるのでしょうか?


■RS:RSDOLLのすべての原型師が、美術大学の彫刻学部、大学院を卒業しています。
メイクチームも現在、韓国でそれぞれ専門的なフリーランスの仕事をされる有名な方とのコラボレーションしています。

■D:製作時に使用されるツールは何を使いますか?


■RS:うーん..原型製作時に使用されるツールは、非常に多様であり取り上げることが困難です。
最大の材料は、エポキシ樹脂、レジンですが、最も頻繁に使用するツールは、紙やすりです。
原型の作業は、紙やすり作業の連続なんですよ(笑)

■D:RSDOLLスタッフの皆さんが好きなアーティスト(画家や人形作家など)は誰ですか?


■RS:各自、好きな美術作家が別々にありますが、みんな共通するのは今の時代に活躍する、現代美術の彫刻家が好きです。

■DOLKスタッフ:人形を作成するときに一番苦労するのは何ですか?


■RS:前に述べた研磨作業です。
大変、退屈な作業ですが、人形の仕上がりのクオリティは、この作業によって大きな影響を及ぼされるんです。

■D:特に人気のあるドールを教えていただけますか?

■RS:日本ではNEW EVAN、中国ではRUTY、韓国ではORVILです。
面白い事に、国ごとに人気のあるドールのタイプが異なります ^^

■D:日本でもRSDOLLは非常に人気があります、ぜひ日本のファンにメッセージをお願いします!

■RS:韓国で小さな原型工房を経営する、RSDOLLを好きでいて下さる日本のファンの方には両手を合わせて拝んでしまうくらいに、非常に感謝しています。

事実、RSDOLLの原型チームであるraurencio studioは、10年以上球体関節人形を制作する活動をしてきたチームですが、以前は韓国の他のドールメーカーでフリーランスとして仕事を受け、RSDOLLの名前を直接知ってもらう機会があまりありませんでした。

数年前からRSDOLLという自社ブランドで他社の原型の作業ではなく、独自の人形を作り始めたばかりですが、今後もRSDOLLと呼ばれる小さな原型工房を好きになってくださった方々に報いる意味で、原型の作業に没頭して、より素敵なドール達を制作し続けたいと思います。

そして、ドールオーナーの皆様との交流を積極的にして行き、ご意見も積極的に反映するようにしたいと考えています。
また、機会があれば日本でRSDOLLのファン感謝イベントをぜひ開催したいと思っているので楽しみにしてください。

日本でRSDOLLのファンでいてくれるドールオーナーの皆様、ありがとうございます!

沢山の質問に答えて頂き、ありがとうございます。
今後も魅力的なドール達を制作するRSDOLLの新作を楽しみにしています。

また、普段は見る事ができない、制作現場の貴重な写真の数々もありがとうございました!