DOLK STATION

■DOLKスタッフ（以下D）：メーカーを設立したのは、いつですか？また、設立した時は、何名で運営を始めましたか？


■COCORIANG:2014年5月に私と私の夫、2人で設立しました。

■D：メーカーの名前「Cocoriang」の由来を教えていただけますか？


■COCORIANG:かわいいユニークな名前を悩んでいたところ、インドネシア語のRiang[楽しみ、気楽、余裕]からヒントを得て、メーカー名の一部分にする事にしました。
かわいい語感と、その言葉の意味がとても気に入りました。あえて直訳するのならば、ココの木の下のRiangという意味を持っています。

■D：現在は、何名で運営されていますか？


■COCORIANG:今のところ、設立時と同じ2人で運営をしています。
- キム・スジョン：メイン造形、メイクアップ、企画など
- イソンユン（夫）：補助造形、メイクアップ、企画、運営、キャスティングなど
それぞれ、お客様に楽しんでいただけるよう幅広い仕事を頑張っています！

■D：新しいドールをデザインする時、どれくらいの時間をかけて、どんな方法で、完成させるのか、詳しく教えてください。


■COCORIANG:私達のドール制作では、まずイラストを描く所から始めています。

どのようなコンセプトを決めておくかではなく、まず沢山のイラストをただひたすら描き続けるんです。
そして好みのイメージのイラストが完成すると、そのイラストのイメージにドールの造形に寄せていく事に長い時間をかけて最終的な形となるドールを完成させていきます。

この方法は非効率的ではありますが、このような作業の過程を踏む事で、ココリアンだけのオリジナリティあふれるドールが出来上がる事も多いのではないかと考えています。

新作のドール1体をデザインから完成まで仕上げるためには、製作期間は長くて9ヶ月、短くとも5ヶ月程度かかります。

■D：主に造型師の方や、メイクアップアーティストの方への質問ですが、ドールに興味を持ったきっかけを教えていただけますか？


■COCORIANG:以前に勤務していたゲーム会社の上司が非常に多くの球体関節人形コレクターだったんです。
最初は給料のほとんどを人形のために使用していたその上司を理解できませんでしたが、一ヶ月ほど経つ頃には私もその気持ちが分かるようになっていました。
なぜなら私もドールの世界に、はまってしまったからです…！

■D：お二人は、人形の製作において、専門学校で専門的な勉強の経験がありますか？


■COCORIANG:以前、私はゲームのキャラクターと背景のデザインをし、夫はアニメーターと独立系の映画を撮影していました。
そのため、ドールを勉強したり球体関節を製作する知識が全くない状態で始めました。

■D：制作時に使う道具は何を主に使用されますか？


■COCORIANG:主にラドルを利用して製作しています。
ツールは選ばず多様に（ハンドピース、彫塑用のナイフなど）を使用しています。

■D：ドールを制作する時、苦労したり、つらい事はなんですか？


■COCORIANG:コンセプトアートで描かれたイメージを具現化する事に、いつも最も多くの時間をかけています。
動作と表情はアニメーターの経験がある夫と色々と多くの相談をしながら、求めているイメージが完成するまで、何度も何度もドールの修正をして時間をかけています。

全体製作期間の50％以上を微細な修正するために使っています。

「Tobi」も目のライン、耳の裏の傾きなど繊細なラインを表現するために何度も製作して、複製、メイクアップすることを繰り返して誕生しているんです。

■D：とても可愛らしい動物ドールを多くリリースされていますが、以前から動物がお好きなのでしょうか？動物のドールを制作するきっかけなどはありましたか？
またご家庭でも、何かしら動物と一緒に暮らしておられるのでしょうか？


■COCORIANG:子供の頃からいつも実家では犬がいました。
現在は4匹の猫と一緒に住んでいます。4匹みんな、とっても可愛いです！

その中の2匹の名前は 『Reh-reh』 と 『Tobi』 です。

Peppiを製作したきっかけは、単に私がお迎えした最初の人形だった海外ドールメーカーの制作したアリスのために（アリスインワンダーランドの世界観を再現したくて…）、可愛くて活発なウサギが必要だったからです！

■D：今までにリリースしたドールで、人気のドールを教えていただけますか？


■COCORIANG:最も人気のある人形は、最初の人形であるPeppiです。
最近だと、動物ドールはTobiは大変人気がありますよ。

人型の造形のドールでしたら、会場でのみ販売されているClaraが最も人気があります。

■D：Cocoriangが目指す、今後の展開や目標などがあれば教えてください。


■COCORIANG:どこから見てもココリアンのドールであることがわかる個性的なドールを作りたい、というのは一番の目標です。

そして、数多くの種類の動物のドールを作って、多くの動物が仲良く過ごす動物村を完成させたいと心から思っています！

頼もしくて大きなクマ、柔らかく内気な羊、陽気なおしゃべりワラビー（Qukka）、ツンとした猫などを作成したいと思っています！
もちろん、ベビーシッターまたは管理者の役割の人間型の可愛らしいドールも必要になります！

今のお話を客観的に見てみると、なんだか私的な欲望のためにドールを作っている部分もあるかもしれませんね...？！（^。^;;）

■D：日本のCocoriangのファンにメッセージをお願いします！


■COCORIANG:ココリアンの子供たちに関心を持って頂き、本当にありがとうございます！

さらに精進して、可愛くてもっとキュートな子供たちを作ることができるように努力します。

ぜひ、これからもココリアンを見守っていてくださると幸いです！

■D：たくさんの質問に、お答え頂きありがとうございます！

Tobiちゃんが、まさか一緒に暮らす猫ちゃんのお名前からつけられたものだというのにはびっくりしました。

これから制作される新しいドールは勿論、ココリアンだけの動物村の完成を心から楽しみにしています！！