Popovy Sisters 2017.01.20
【 ドールを作っているのはどんな人?どんな場所?!そんなギモンにお答えします! 】
ロシアのドールメーカー『 Popovy Sisters 』。
ドールメーカーの域を超越した、ロシア発の前衛アートドールデザイナーとして
世界中に数多くのファンを持つ双子の姉妹に、今後の展開や制作事情について質問しました!
Elena & Ekaterina Popovy (聞き手:DOLK スタッフ)
■DOLKスタッフ(以下D):「Popovy Sisters」の由来を教えてください。
■Popovy Sisters(以下Popovy):単純に『Popovy』は私達の苗字で、私達は人形製作を手掛ける双子なのです。
だから私達はPopovy SistersまたはPopovy Dollsです :)
私たちは、双子の姉妹「Elena」と「Ekaterina」として、私たちのブランドを『Popovy SISTERS』と呼ぶ事をとても気に入っています。
■D:新しい人形のデザインから、完成までの流れを教えてください。
■Popovy:新しいコンセプトについて情報収集を始める前に、選択したテーマに関する事について多くのリサーチをします。
本を読んだり、ドキュメンタリーを見たりして、それからスケッチを始めるんです。
通常、みなさんが最終的に目にしている私たちの作品は、そのスケッチの中の約20%程度です。
■D:人形の製作はどのタイミングで始められますか?
通常、コンセプトを最初に決めますか?それともインスピレーションに基づいて作り始めるのですか?
■Popovy:コンセプトとインスピレーションは、最初から同時に私達の心の中にアイデアとして生まれます。
これらは非常に重要な2つの鍵となる要素です。これら2つの要素を切り離して考えることはできません。
■D:造型を担当するのはお二人だけですか?ヘッドやボディを新たに作り出すとき、何か特別なことをしていますか?
■Popovy:私たちは、スケッチ・造形・メイクアップ・ウィッグ制作・衣装制作まで、すべてにおいて自分達2人で行います。
流れとしてはまずはスケッチして、型を作ります。
造形の際に、私たちは手作業で全てを行い、3D技術は使用していません。
慎重かつ丁寧に手作業で造形した彫刻と一致する3Dモデリングはありえないと強く信じています。
彫刻には作り手のたくさんの感情や感覚があり、人間の手で実際に触れてみた時の感触は非常に重要です。
そして、何よりも人形が自然に感じられるように仕上げていきたいと考えています。
■D:造形やメイクアップに関する専門の学校で学び、卒業していますか?
■Popovy:私たちは以前、プロのファッションデザイナーで、人体や解剖学については沢山研究していました。
また、たくさんのデッサンやスケッチもしていたんです。
だから、自分たちが立体造形物である彫刻を始めるのは理に適ったことだと思います。
そして、ファッションデザイナーであった経緯から、今作っているものはオートクチュールのミニチュアであるとも言えます。
■D:今までに制作された作品の中で、特に愛着のあるドールがあれば教えてください。
■Popovy: 1体、1体、 全てのドールは私たちにとって特別です。全てのドールを完全に愛し、満足できるまで手を加えていきます。
■D:日本のPopovy Sistersのファンにメッセージをお願いします!
■Popovy:私達姉妹は、日本という国に心から感銘を受けています。
ドール展示会の為に一度東京に行った事があって、滞在期間もそれほど長くなく日本という国の一部分をほんの少し見ただけでしたが、それでも私たちが日本に夢中になってしまうのに十分でした。
そして私たちが目にした全ての日本文化に触発され、‘MOD’という特別な人形のコレクションを作りました。
必ず、もう一度行きます。絶対です。
その前には、‘ファッションムーン’という日本の文化に触発された別のコレクションもあったんですよ。
日本は、私たちに無限のインスピレーションの源を与えてくれます。心から感謝しています。
■D:たくさんの質問に答えていただき、ありがとうございます!
アートドールデザイナーとして世界中にファンの多いお二人の、今後の活躍や新作を楽しみにしています!
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