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特集  2017.06.23

【メーカー特別レポ】『 MiyaDoll 』に聞きました!

【 ドールを作っているのはどんな人?どんな場所?!そんなギモンにお答えします! 】

設立からまだ一年が経過していない中、美しいドールたちを次々にリリースし続け人気急上昇中の『 MiyaDoll 』。

少女らしい可憐な造形のドールから衣装まで、幅広く手掛けるよう進化し続けるメーカーのこれまでと、これからの展開に迫るインタビューを実施しました!

MiyaDoll 代表Miya 氏、メイクアーティストSodabi 氏(聞き手:DOLK スタッフ)

■DOLKスタッフ(以下D):MiyaDollを設立されたのは、いつですか?


■MiyaDoll(以下Miya):2015年10月から準備を始めて、2016年7月15日に韓国のウェブサイトをオープンし、2016年9月21日英語版ウェブサイトも開設しました。

大きく有名なドール会社で原型師として経験を積んできたのですが、原型製作以外は何も知らなかったので、最初から多くの試行錯誤がありました。
周囲からは、数多く引き止められる事がありました。しかし、私だけの唯一のドールを作りたいという思い一つで様々な困難を克服し、ここまで来ることができました。

■D:設立された時、何名で運営を始められたのでしょうか?


■Miya:初めて会社を設立する際、原型師の私が一人ですべてのことをしなければなりませんでした。
今も多くの仕事を一人でしていますが、会社設立時には私がしなければならないことがそれ以上に多くありました。
メイクやドールの複製を外注に依頼すること以外、残りは一人で担当したので
1人で会社を始めたのです。

■D:メーカー名「MiyaDoll」の由来を教えて頂けますか?


■Miya:Miyadollの「Miya」は私のニックネームなんです。特別な意味はなく、Miyaという名前の語感が好きで使用しました。
元々私の名前のイニシャルにちなんでBy.Jというニックネームを使っていましたが、Miyaに変えて今も使っています。

余談ですが、韓国の他のドール会社とは違ってSouldollに在職していた当時は、ヘッド内にイニシャルやニックネームを刻むことができたんです。
私が制作したSOUL DOLLのヘッドにはBy.JまたはBy.Miyaと書かれているんです。

■D:現在は何名で運営されていますか?
また、どういった方がMiyaDollに所属されているのか教えて頂けますか?


■Miya:当社はまだ小さな会社なので、極少数の4名で運営しています。
造形、企画、衣装デザイン、写真撮影、ウェブサイトの管理などをMiyaである私がすべてを担当し、Sodabiというニックネームを使用するメイクアップアーティストが全てのメイク業務を担当しています。

その他には組み立てや検品、さらに包装を助けてくださる方、衣装裁断とミシンを引き受けてくださる方がいらっしゃいます。

■D:新しいドールを新商品として販売するまでの流れと、ドールや衣装についてどれくらいの時間をかけて新商品を制作されるか教えてください。


■Miya:Miyadollの場合には、新たなドールを開発する時、最初に大きなコンセプトを決めた後、スケッチをしておおよそのデザインをします。

そしてヘッドやボディ製作と同時に衣装の制作を進行させ、ドールの最初のサンプルが複製されると、メイクアップサンプル処理が行います。

メイクと衣装が終わった後の写真撮影と編集を経て、ウェブサイトが更新されています。
上記の全ての作業はほぼ一ヶ月程度かかるのですが...具体的には

コンセプト決定、デザインスケッチ:1週間
ヘッド製作:2週間
メイク:1週間
衣装製作:1週間
写真撮影と編集:1週間程度

…これくらいの時間がかかります。ボディ製作の場合には、ヘッドより多くの時間が必要です。ボディの大きさに応じて異なりますが、通常は6ヶ月〜1年程度の期間が必要です。
Miyadollのベビーモカとリトルモカボディの場合は、同時に一緒に作業して開発するために6ヶ月程度かかり、プチモカボディは約3ヶ月程度の時間が必要でした。

■D:造形師さんへの質問になりますが、ドールのヘッドやボディ制作時に特にこだわっている事はありますか?


■Miya:Miyadollは、主に愛らしい少女風のコンセプトを大切にしています。
とても大人っぽい造形よりも、繊細な顔に固執してしまう方ですね。
とは言え、あまりにも赤ちゃんのような顔は避けるようにはしています。ドールらしさが強調された造形のドールを作ることが目標です。
ボディも、大人っぽいバランスより少女らしい比率が好みです。

■D:造形師Miyaさんがドールに興味を持ったきっかけを教えて頂けないでしょうか。


■Miya:造型師である私Miyaには特別なきっかけがありました。
私は美大で彫刻を専攻していたんですが、2012年に私の卒業展示で120センチもの身長の球体関節人形を製作して展示したんです。幼い頃から関心はあったのですが、購入したりする機会は無かったんです。

卒業展示をする時、なんとなく私の作品には球体関節人形が合うのではないかという気がし始めました。

最初は人形の製作過程を知らなかったので書店で、球体人形作家の吉田良さんの書籍を購入して製作しました。
人形を作りながら制作の楽しさを知り、卒業後に関連する仕事をしたいと思いました。
吉田良 様の本がなかったら、今の私もなかったと思います。今の私へと導いてくれたとも言える吉田良 様に感謝しています^^

■Sodabi:私はマンガが好きなのですが…その関係で17歳の時、韓国のコミックイベントに出席する方が持っておられた海外製品のドールを見かけたのがきっかけで、ドールについて知りました。そしてドールの美しさに興味を持つようになりました。

■D:お二人は人形制作における専門学校で、ドールや立体に関するような専門的な勉強の経験がおありなんでしょうか。


■Miya:特に人形製作の専門学校には通っていないのですが、4年間大学で彫刻を専攻しました。上記の卒業制作の展示での120センチの球体関節人形のポートフォリオを提出して、韓国のメジャーなドール製作会社であるSOOMに原型師として入社し、約2年間在職しました。
この時、約1年ほどSOOM所属のSOOMアカデミーで授業料を出してドール製作の勉強を更に追及し、退職後はSouldollに所属して約1年間 原型師として在職しました。

Sodabi:美大を出ただけで人形メイクに関することはすべて独学で勉強しました。
絵画とメイクはとても違いますね。私がメイクアップを開始当時、韓国には日本の有名企業のお店も無かった時代だったんです。
だから人形メイクレッスンは探すのも大変難しかったです。なので、私が持っていた人形にひたすら独学でメイクし続ける日々はとても大変でした。(笑)

■D:使用される道具について、どんなものを使用されているのか是非教えて頂けますか?


■Miya:主に大きく形をとるときにはシバツールを使用して、繊細なものには、エポクシパティ(タミヤ)とシンナー、各種ヘラ、スパチュルロを使用します。仕上げ作業時には、彫刻、紙やすり、スポンジ研磨、ソペイソを使用しています。

Sodabi:メイクは細筆とエアブラシに使うマスターカラーを主に使用しています。

■D:ドールを制作される際に、一番苦労されるのはどういった事なんでしょうか。


■Miya:頭の中で最初に決めたコンセプトにできるだけ近い再現をする作業が最も困難です。
造形、メイクアップ、衣装、写真撮影、小物などがすべて調和を成さなければならないですがこの部分が最も難しく大変な作業だと思っています。

■D:造形、メイク、衣装まで大変美しいものを製作されますが、衣装製作もMiyaDollで行われたりするのでしょうか?


■Miya:初期には衣装をデザインしたり、制作していませんでした。衣装について学んだことがないので衣装を作ることができなかったので、他の人形の衣装製作をする方に依頼をしました。
しかし、より多くの私たちの人形のコンセプトに合わせて作りたい気持ちがあったので、造型師である私が一人で勉強するようになり、今は自らデザインと製作が可能になりました。

■D:Dreamy cat ToryのRomantic&Sleepingの2人のデザインが大好きななのですが、この2人は双子の姉妹だったり、何かキャラクターとしての設定はありますか?


■Miya:まず、好きになってくださりありがとうございます。
Dreamy cat Toryは文字通り夢を見る猫です。
猫耳のをもっている双子の少女をコンセプトにし、すました性格の双子の姉(半開眼タイプ)と優しそうに見える双子の妹(眠り目タイプ)のキャラクターに設定しました。

■D:Miyaさんお気に入りの一体があれば是非教えて頂けないでしょうか。


■Miya:造型師である私は特に多くの気持ちを入れて製作したSweet Angel Vivienneが一番好きです。
個人的に私の好みが最も多く含まれている顔だと思うからです。

■D:販売されているドールの中で、特に人気のあるものがあれば教えていただけますか。


■Miya:特に人気があるの人形ならBasic Toryと、Baby bunny Poppyが最も人気が高いと思います。

■D:MiyaDollが目指す今後の新たな展開、目標があれば是非教えてください。


■Miya:現在の最大の目標は、43センチ級のボディの開発を完了させることです。
そしてこれからも少女らしさに溢れるドールらしいドールを継続してつくることができたらという願いとさらに発展する姿をお見せしたい気持ちがあります。

■D:最後に、日本のMiyaDollのファンへメッセージをお願いします!


■Miya:こんにちは。
これまでMiyadollを愛してくださり、関心を持ってくださった方々に感謝いたします。
今後もより一層可愛らしく新しい人形をお見せできるよう常に努力しています。
ぜひ、こらからも見守っていてください^^

■D:多くの質問にお答え頂き、有難うございます!

今一番の目標である43cmドールの完成や、今後の展開にとても期待しています!