特集 2017.07.14
【 ドールを作っているのはどんな人?どんな場所?!そんなギモンにお答えします! 】
独自の世界観のもと、ハンドメイドアイを制作する『 golem 』。
宝石のような繊細な色使いのグラスアイや 幻想的なフラワーアイで、ドールに命を吹き込む「golem」の活動のはじまりから今後の展開に迫るインタビューを実施しました!
golem代表 エソラ様(聞き手:DOLK スタッフ)
■DOLKスタッフ(以下D):golemの活動を始められたのはいつ頃ですか?
■golem:2016年からgolemとして活動を始めました。
■D:ディーラー名「golem」の由来を教えていただけますか?
■golem:怪物の土人形ゴーレムが由来です。
土人形ゴーレムのように人形に生命を吹き込むようなアイ作りをコンセプトにドールアイを製作をしています。
■D:ドールのアイを製作し始めたきっかけがあれば是非教えてください。
■golem:もともと創作人形を製作しており、好きが高じてドールアイの製作を始めました。
■D:新しいアイを制作されるとき、どういった流れで制作されますか?
■golem:ラフデザインから大まかに作りたい色を決め、混ぜる色の割合を変えたり配色を変えたり…
硝子の素材上、絵に描いたような思い通りの色が出ることが少ないため、とにかく思いつく色とデザインを試していきます。
その中で良いと思える色を使います。
■D:アイを制作される時、特にこだわっている所があれば教えてください。
■golem:アイは人形の表情を左右する部分なので、自然でよりリアルな瞳を作ること、アンティークドールの瞳のように波打つような複雑な色や模様を作ることを目標に製作しています。
フラワーレジンアイでしたら、もともとの花が美しいので、少しだけその美しさを留めるようできるだけの処理をしています。
■D:ドールに興味を持つようになったきっかけがあれば是非教えてください。
■golem:学生の頃見た天野可淡の写真集に強く惹かれたことがきっかけです。
当時なかなか展示を見に行くことができなかったため、ベルメールや恋月姫など写真集をよく読んでいました。
■D:お好きなドールメーカーや、お気に入りのドールがあれば教えてください。
■golem:メーカーではswitchが造られるヘッドがとても好きです。
■D:今まで制作されたアイの中で、エソラ様が特に気に入っておられるデザインのものがあればぜひ教えてください。
■golem:金赤と青を使ったグラスアイは普段なかなか作らない配色だったので特に気に入っています。
あとは緑かかった猫の目のようなキャットイエローや、ヘーゼル系は作っていて本当に楽しいです。
■D:アイ制作時の苦労や、辛いことなどあれば教えてください。
■golem:独学のためとにかくつまづく壁が多いことです。随分長い間冷めた硝子がなぜ割れてしまうのか、煤がなぜ入るのが初歩的なところから全く分からなかった。
思いつく手を試してみたり、知りたいことがあれば本や動画、講座に通ったりして少しづつ勉強しています。
■D:アイ制作時に使う道具は、主にどんなものを使用されますか?
■golem:主に使うのはアイの形を整えるためのカーボン製マーブル型、ケガキ棒、ピンセットの3つです。
■D:グラスアイ制作のガラス生地など素材に関してこだわりがあれば是非教えてください。
■golem:作りたい色によっては混ぜて使いますが、もともとの色が綺麗なので混ぜすぎて色を濁らせないよう気をつけています。
また硝子にプラスして使える素材がたくさんあり…金属やオパールなど鉱物が多いのですが、
金でも厚さや金の成分の割合で等級がいくつもあるので色々試してみたいです。
■D:エソラ様が目指す、golemの今後の展開や目標などがあれば教えてください。
■golem:人形に嵌めたときに特別に思ってもらえるようなアイが作りたいです。
現在は自然な色合いに力をいれていますが、今後は鮮やかであったり空想にしか無いような瞳の製作にも挑戦したいです。
■D:golemのファンの方へメッセージをお願い致します!
■golem:いつもアイを見てくださり本当にありがとうございます。
まだまだ活動を始めて日が浅いですが、より良いアイをお届けできるよう精一杯製作しますのでどうぞよろしくお願いいたします。
■D:多くの質問にお答え頂き、有難うございます!
これからも「golem」にしかない世界観を垣間見る事ができる、美しいアイやアクセサリーを楽しみにしています。