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特集  2017.08.25

【メーカー特別レポ】『 RaMcube 』に聞きました!

【 ドールを作っているのはどんな人?どんな場所?!そんなギモンにお答えします! 】

初期メンバー4名によるRapa's Factoryの創設から始まった『 RaMcube 』。

ドールを成り立たせる様々なパーツの互換性や組合せの可能性を追求する、彼等の活動のはじまりから今後の展開に迫るインタビューを実施しました!

RaMcube代表 Marさん、Rapaさん(聞き手:DOLK スタッフ)

■DOLKスタッフ(以下D):RAM CUBEが、メーカーを設立したのは、いつですか?また、設立した時は、何名で運営を始めましたか?

■RAM CUBE:初めてのドール製作は、そうですね...。
方向性が一致するメンバーが集まりドール製作を目的とする「Rapa's Factory」という工房を設立したのは、2010年4月1日です。
更に、メインの4人が集まり、それ以降のメンバーの入れ替えと正式サイト「RaMcube(ラムキューブ)」オープンと名称変更は、2012年11月1日です。
なので、初めにご説明した通りですが、設立は4月1日を記念日としています。

■D:メーカーの名前「RAM CUBE」の由来を教えていただけますか?

■RAM CUBE:名前の由来は「Rapa」と「Mar」によるcubeです。
(RapaとMarはRaMcubeの代表の2人です。)
(CUBE:おもちゃ、変異可能な、多彩、ブンドカムモ(Wnderkammer)) - ブンドカムモ

(Wnderkammer):ドイツ語で「驚くべきものの部屋」という意味なのですが、フランス語では「驚異の部屋」という意味で使われているようです。

「cube」というおもちゃがありますが、cubeのように色々な組み合わせが可能であり、球体関節人形の利点であるヘッドとボディ、パーツの様々な互換性と可能性をcubeという言葉の中に意味を込めました。
様々なドール、あるいはドール以外の様々なホビー製品の持つ可能性も、そのcubeという言葉の中に込めています。

■D:RAM CUBEが設立された当時のきっかけを、是非教えてください。


■RAM CUBE:原型師であり現RaMcubeの代表Marが方向性の合う原型師たちと、当時のメイクアップアーティストである「Rapa's Factory」の代表Rapaと出会いました。
そして「Rapa's Factory」によるドールを初めて公開・販売を開始しました。
それ以降、メンバーの入れ替えおよびサイト開設のために名称をRaMcubeに変更して、新しいサイトを開設する事になりました。

■D:現在は何名で運営していますか?


■RAM CUBE:
代表と造型師、造形監督 - Mar(マル)

造形とメイクアップ - Rapa(ラファ)

上記の両方を主軸に製作補助Chino(キノ)

サイトの管理と配送の準備、広報などは非定期的に新メンバーが加わる事もありますし、前からのメンバーも活躍しています。
全メンバーが造形を基本とし、各メンバー別の技術があることで、造形と技術が出会い、それぞれのメンバーだけのスタイルが個々に際立つよう運営しています。

■D:新しいドールをデザインして新商品として販売するまでの流れ(企画→デザイン画→立体を制作→調整・・・のような流れ)と、どれくらいの時間をかけて新しいヘッド造形が完成するのか教えてください。


■RAM CUBE:
1.コンセプト会議(コンセプトを発表:製作されるヘッドは、出来る限り一つのストーリーを持ち、そのヘッドを主人公とした物語を中心としたキャラクターを設定します)

2.ヘッド製作(製作中、自由にメンバーたちの意見を交換しながらヘッド造形の修正)

3ヘッドの製作と同時に撮影に使われる小物作り(眼球、追加パーツ、その他小物など)新しい人形ヘッド1体につき少なくは1ヶ月、長くは2ヶ月程度かかります。

■D:造形師様への質問になりますが、ヘッド制作時に特にこだわっていることはありますか?


■RAM CUBE:最も基本的な部分に対し、手を抜かないという事をこだわっています。
原型の仕上げ状態、ヘッド造形の対称性などの基本を守りながら、その上に造形美を追加することをモットーに製作しており、一番は製作当初のコンセプトストーリーを如実に表す顔を創り上げる事に対して努力しています。

今後、コンセプト撮影時のストーリーをフレーズとして入れなくても、物語の背景を知ることができるよう製作当初からキャラクターの性格を念頭に置いています。

■D:RaMcube創設当初から所属するお二人への質問となりますが、ドールに興味を持ったきっかけを教えていただけますか?


■RAM CUBE:
造型師Mar - アニメ、漫画、フィギュアなど様々な媒体を通し、造形技術を身につけており、自然に球体関節人形と接するようになっていた…というのがきっかけです。
新しく開発した関節で、様々なポージングが可能なドールを作ってみたいと思い、制作する側への関心を持つようになりました。

メイクアップアーティストRapa - 漫画が好きだったのですが、絵が好きだった時に球体関節人形に初めて接しました。
顔に表情を描くことができると言った部分に魅力を感じました。
同じドールに、どんな人がどのようなメイクをしたかによって、様々な表情を楽しめる魅力に関心を持つようになりました。

■D:AM CUBEに所属されている皆さんは、美術や立体造形、もしくはドールに関して専門的な勉強の経験がありますか?


■RAM CUBE:
造型師Mar - 幼い頃から立体造形に関心が高く、フィギュアなどの立体物が載っている雑誌を見て、独学でフィギュア製作などを趣味で実践していました。
その後、ストップモーションアニメーションメーカーでキャラクターや小物、背景などの制作をして、その後球体関節人形のメーカーでドールを制作することになりました。

メイクアップアーティストRapa - 子供の頃からドール趣味を持っていて、個人的に球体関節人形メイクを趣味で始めその後メイクアップショップを運営し、ショップ運営と広報・メイクをメインに働いていました。
その後、プロのメイクアップアーティストとして球体関節人形メーカーで活動するようになりました。

■D:造形師やメイクアップアーティストの方への質問になりますが、制作時に使う道具は主にどんなものを使用されますか?

■RAM CUBE:
造型師Mar - パテ、シバツール、スコルピ、個人制作スパッタチュルラ(ヘラ)、歯科用ヘラ、個人制作彫刻、原型ロッド、ドラメル、紙やすり、ハンドドリル等

メイクアップアーティストRapa - コーティング、アクリル塗料、ラッカー塗料、エナメル、シンナー、パステル、細筆ブラシ、人のメイクブラシ、エアブラッシュ、ピンセットなど

■D:ドールを制作する時に、一番苦労することは何ですか?


■RAM CUBE:全体的な仕上げの状態と、左右対称な造形へと完成させることに最も長い時間を掛けています。
ドールを生産する時、製品の品質は仕上げの状態と比例したものになるんです。
だから、繰り返し生産しても簡単に壊れない原型の最後の仕上げに一番の労力を割いています。

■D:ここしばらく制作されているRaM + Plusのシリーズの動物の耳つきのシリーズに関して、制作を始められたきっかけなどあれば教えてください。


■RAM CUBE:「RaM No.1」ラインが初めてRapa'sFactoryで製作され、発表された時からそれは変わっていません。
初めてドールを製作して販売した時の、最も基本的な位置づけとして、ドールの複数パーツに自由な互換性を持たせる事、すべてのパーツを同じサイズの様々なドールで互換性を持たせるようにすることでした。

その時のモットーを変えずに続けて行くため、様々なパーツを計画中であり、1つのドールに色々なテイストを出せるようにするため目下、研究中なんです。
だからこそ企画、制作して発売されたのがRaM+ Plus動物耳パーツです!

■D:販売されてきたドールで、特に人気の高い作品があれば教えてください。


■RAM CUBE:最も人気のあったタイプは「RaM No.2 Ravi」タイプです。

RaMNo.6ラインでは、Lakia、Lamu、Ray、V.Laon、Gaz、Mile、Seiなどがあり、国によって人気のあるドールタイプが異なります。

■D:『RAM CUBE』が目指す、今後の展開や目標などがあれば教えてください。


■RAM CUBE:RaMcubeの限定ドールはその期間が終了したら、再び同じ形では再リリースしていません。

現在でも多くの方から過去に限定で発売されたドールの再リリースの問い合わせがありますが、それは不可能だと回答しています。

「期間限定」というはお客様とその期間中のみ販売している事を約束したものと私達は考えているからです。
お客様との約束を守るために限定で発売された人形は同じ形で再販せず、今後もそれを守り続けていくつもりです。

そして今後、様々なサイズの人形を発売するためサイズ別ボディを製作中です。

RaMNo.1からRaMNo.6まで6つのサイズと性別のためのボディとヘッド、様々なパーツを開発することにより、
特定のサイズに限定されず、様々な趣向を楽しむのための造形の研究と製作をしています。

RaMcubeの中で造形に関連した全てをお見せすることを目標に、ドールで一番基本になる造形を中心に考えています。

■D:日本のRAM CUBEファンにメッセージをお願いします!


■RAM CUBE:現在RaMcube内に日本語ページがなく、日本語で簡単にお問い合わせしてもらったり購入することができるようにするための方法を模索しています。

DOLKから初めて私たちとの契約の提案があった時、日本にいらっしゃるRaMcubeのファンの方々に少しでも近付くことができる足場が用意されたようでとても嬉しかったです。
このように、日本にいらっしゃる方へも簡単にドールを購入して頂くことができようになって感謝しています。

たまに日本語や英語、あるいは私達に気遣って韓国語でお問い合わせをくださる日本のドールファンの方々に、お問い合わせを頂ける事だけでも感謝の気持ちでいっぱいです。
自動翻訳を利用して、下手な日本語ですが回答をしています。

私達と対話する事が言語的に難しいと感じたなら、気軽に日本語でお問い合わせいただいても必ず回答を差し上げますので、難しく考えずににお問い合わせいただければと思っています。

今後もRaMcubeで発売されるドール達に、多くの関心を持って頂ければ幸いです!

■D:多くの質問にお答え頂き、有難うございます!

RaMcubeの限定は再販をしないというポリシーにとても感銘を受けました。その時にお迎えされたドールオーナー様にとって、限定のドールやヘッドに対して思い入れがより深くなるお話だと思います。

また、開発中のボディや今後開発されるヘッドや様々なパーツを楽しみに待っています!

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