DOLK STATION

■DOLKスタッフ（以下D）：メーカーを設立したのは、いつですか？


■Monochrome：2014年から個人ブログを利用して、少量ではありますがドール販売を開始したのが始まりでした。
現在のMonochromeを正式に設立したのは2017年2月です。

■D：メーカーのお名前「Monochrome」の由来を教えていただけますか？


■Monochrome：人形原型を制作するとき、最終的に仕上げ剤（サーフェイサー）を使うので、見た目が灰色になる所で完成になります。
その見た目がモノトーンだけで構成されたているように見える事から、白黒を意味するMonochromeという名前をつけました。

■D：現在は何名で運営されているのでしょうか？


■Monochrome：まだ今は一人で、造形・企画及び運営をしています。
どうしても仕事が忙しい時は弟が助けてくれています。メイクアップは、外注に依頼しています。

■D：新しいドールをデザインして新商品として販売するまでの流れ（例：コンセプトを決める→スケッチによるラフデザイン→会議→ヘッド制作…など）と、どれくらいの時間をかけて新しいドールを制作されるか教えてください。


■Monochrome：通常のコンセプトは、その時その時に思い浮かべるアイデアをスケッチして、その中から個人的に印象に残った1つのアイデアを煮詰めた後、製品として採用する事にしています。
製作はその都度かかる期間が異なるのですが、ヘッドのみ新規で製作した場合は1～2ヶ月程度かかります。ボディまで製作する場合、8ヶ月～1年程度はかかります。

■D：造型師さんの質問ですが、ヘッドやボディ製作時に特にこだわっているのはありますか？

■Monochrome：全体のボディラインを最も重要視しています。
ボディの関節も、ボディラインを念頭に設計しています。

■D：ドールに興味を持ったきっかけを教えていただけますか？


■Monochrome：中学生時代に、漫画やアニメが大好きで自然にドールに触れる機会が増えていきました。ドールを実際に購入して、本格的な趣味になったのは高校生になってからでした。

■D：ドール制作に関して、専門学校などで勉強された経験はありますか？


■Monochrome：学校は普通にアニメを専門的に学ぶ学科を専攻していました。ドールを作るための造形に関しては、アニメを学ぶ学校を卒業後に仕事をしながら工房に通って学びました。

■D：製作時に使用するツールは何を主に使用しますか？


■Monochrome：色々と多くの材料を使用しますが、主に使用する材料やツールと言えば、シバツールとエポキシパテです。
最近は石粉粘土を使用する楽しみを思い出して、それを使ってボディ造形の制作時に使用しています。

■D：人形を製作する際に最も苦労するのは何ですか？


■Monochrome：他の造型師の方々に共感していただけるか分からないのですが...個人的に仕上げ作業が最も苦労する部分です。
なめらかで傷のない表面を作り上げるため、研磨を行うプロセスは、かなりの時間がかかります。

■D：先日、再販してくださった男の子用のヒール足ですが今後このヒール足にあう新たな靴のリリースや、他にも何か新しくリリースされるパーツの構想などはありますか？
例えば、また違うサイズの男の子用のヒール足など・・・。


■Monochrome：現在製作中のものは65センチの男の子ボディです。
例の「ヒール足」のパーツは、実際に企画当時ふくらはぎまでついている「ヒールレッグ」の形だったんですよ。
ただ多くのドールオーナー様に、色々なボディへの互換性を楽しんでもらうために必要だと思ったのはふくらはぎ部分のない「ヒール足」だったので、制作途中で軌道修正をして制作を続けました。
今開発中のボディが完成したら、ふくらはぎまでついているタイプの「ヒールレッグ」パーツが含まれている構成で発売しようかなと考えています。

■D：今までに制作されたドールの中で、思い入れのあるドールがあれば教えてください。また思い入れのある理由なども良ければ教えてもらえると嬉しいです。


■Monochrome：思い入れが強いのは「エリックR」です。ブログ時代最初に販売したヘッドなので、私にとってはとても特別なヘッドです。

■D：販売されてきたドールで、特に人気の高い作品があれば教えてください。


■Monochrome：先日再販をしたヒール足と同じくらい圧倒的人気のあるヘッドはまだないですね。（笑）

■D：Monochromeが目指す、今後の展開や目標などがあれば教えてください。


■Monochrome：最初にサイトを始めた時の目標が、自分自身が持っていたいものを自ら作ってみようというものだったので、既に目標は半分程度達成したようなものです。
しかし私のやりたい事には終わりがないので、健康的な生活を送れるうちは常に新しいものを作りたいと思っています。

■D：日本のMonochromeファンにメッセージをお願いします！


■Monochrome：個人的に始めたドール制作で、日本でも人気を得ることは想像もしていなかったのでとても嬉しいです。

これからもMonochromeというメーカーに関心を持ってもらえるよう、皆さんに愛されるドールを開発して、より期待に応えられるようにもっと努力したいと思っています！

■D：多くの質問にお答え頂き、有難うございます！

ブログの開始からは3年が経過しているとは言え、現在のサイトが正式な設立からまだ半年程度しか経っておられない事に驚きました。
新しい65cmボディの完成と、男の子ドールのヒールレッグという夢のあるパーツ、とても楽しみにしています。

またボディ以外の新作ヘッドの披露も心待ちにしています！

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