2016.08.26
【 ハンドメイドグラスアイを作っているのはどんな人?どんな場所??そんなギモンにお答えします 】
日本でハンドメイドのグラスアイを制作する、MIYABI GLASS STUDIO。
季節感を大切にした自然をモチーフにしたアイから、色の妙を楽しむ事のできる繊細な色使いのアイまで、
個性的で魅力的なグラスアイを制作し続けるMIYABI GLASS STUDIOの今後の展開や、制作事情について質問しました!
MIYABI GLASS STUDIO代表、増井 敏雅 様(聞き手:DOLK スタッフ)
■DOLKスタッフ(以下D):MIYABI GLASS STUDIOのメーカー設立はいつでしょうか。
また、今現在、工房は何名で運営されているのでしょうか。
■MIYABI GLASS STUDIO 増井様(以下MIYABI増井様):2005年設立です。
今、運営に携わっているのは5名です。
■D:「MIYABI GLASS STUDIO」のお名前の由来をお教えいただけますか。
■MIYABI増井様:名前の由来は、増井敏雅の雅という文字から。
雅は「上品で優雅なこと。宮廷風・都会風であること。風采の立派なこと。」とあり
私たちが制作するグラスアイはそれに相応しいようであるようにとの思いで名付けました。
■D:増井様が「MIYABI GLASS STUDIO」を設立されるきっかけがあれば是非、お教えいただけますか。
■MIYABI増井様:師匠である飯降喜三雄氏の美しいグラスアイを受け継ぎ、
その美しさを絶やすことなく後世にまで伝えていきたいと思いました。
※上記写真が、飯降喜三雄氏のグラスアイ作品。
■D:増井様は独学でトンボ玉制作を始められたとこの事ですが、その際どんなきっかけがあったのでしょうか。
■MIYABI増井様:文様の美しさや私が初めてとんぼ玉を見た時の感動を伝えたいとの思いで始めました。
■D:ハンドメイドのグラスアイ作品を制作される、当初のきっかけるになる出来事をお教えいただけますか。
■MIYABI増井様:私の師匠である飯降喜三雄氏が他界され、
創作人形作家の方がイブリアイを使われていたのですが、
是非イブリアイを作ってくださいと直接お話をいただいた事がきっかけとなりました。
■D:新しいデザインのグラスアイを制作されるときの、大まかな流れをお教えいただけますか。
■MIYABI増井様:発案→スケッチ→パーツ試作→色目試作→グラスアイ試作→再調整→製品
の流れがベースとなっています。
※上記写真が、試作グラスアイの数々。
■D:グラスアイ制作時、特にこだわっておられる事があればお教えいただけますか。
また、制作時に使用される道具はバーナーをはじめ、他には何をお使いになられていますか?
■MIYABI増井様:B級品は販売いたしません。
グラスアイにつきましては一つ一つ厳しい検査基準と検品を厳格に行い、
High Qualityな商品をお届けできるように努力しています。
使用する道具は、国産ガラス生地、金箔、銀箔、特殊工具類です。
※上記写真が、使用されているガラス生地。
■D:今まで、数々のオリジナルグラスアイを制作されて来られた中で、特に制作に苦労されたアイはありますか?
また、人気の高い作品や、モチーフがあればお教えいただけますか。
■MIYABI増井様:他には無いMIYABIのオリジナルグラスアイは、全てにおいて
作業の難易度が高く、細かい作業ですので、制作時にはいずれも大変な努力と苦労があります。
MIYABI GLASS STUDIOのオリジナルグラスアイは、特に「季節感」を大切にしています。
ですので数々のオリジナルアイはありますが、その季節にしか販売は行っておりません。
季節により人気のあるアイは変化していきます。
■DOLKスタッフ:増井様の思われる、グラスアイの魅力とはなんでしょうか。
■MIYABI増井様:まず技術面から見ると、ガラス工芸の高い技術を必要とします。
片方のアイだけならある程度のレベルの方なら作る事は可能かも知れませんが
両目をコンマ数ミりの単位をノギスで測り、色目や水晶体の形状も同じように揃えるのは簡単ではありません。
虹彩の文様も複雑になればなるほど難易度もはるかに高まります。
それに挑戦していく事は物作りとしてグラスアイはとても魅力的な存在です。
色目や形状、雰囲気等、ドールに使用される事を最前提として考え、
実際にドールヘッドに装着して試作をしていきますが、ドールに装着した瞬間、
いままで物だったヘッドが魂を持った人のように変わる様子は何年たっても感動します。
グラスアイの目力はとても素晴らしいです。
これもとても大きな魅力の一つです。
■D:MIYABI GLASS STUDIO様から、工房のファンの皆様へ一言メッセージをお願いいたします。
■MIYABI増井様:いつもご利用いただきましてまことにありがとうございます。
これからも皆様に良いグラスアイをお届けできるように、日々努力を惜しまず前進してまいります。
新しいモチーフのグラスアイも考案中です。
他にはないMIYABI GLASS STUDIOのオリジナルグラスアイを今後とも
どうぞよろしくお願い申し上げます。
■D:貴重な写真と、沢山の質問にお答え頂き、ありがとうございます!
今後もMIYABI GLASS STUDIO様の季節感あふれるオリジナルグラスアイの新作を楽しみにしています!!