Dollshe Craft 2019.05.31
【 ドールメイクをしているのはどんな人?どんな場所?!そんなギモンにお答えします! 】
アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の女性アーティスト「Cheryl Austin」氏。
アーティストとしては『SDink』の名で活動をはじめ、2003年設立の韓国の老舗メーカーDollshe Craftのプロモーション写真でとても美しいリアルメイクを披露し、一躍有名に。
女性ならではの繊細なメイクアップの秘密を探るべく、特別インタビューを実施しました!
SDink(Cheryl Austin)氏、聞き手:DOLKスタッフ
■DOLKスタッフ(以下D):SDinkさんが、ドールを好きになったきっかけは何ですか?
■SDink:私は昔から人形は好きで集めていましたが、友達が球体関節人形を見せてくれたのがきっかけで、すぐに球体関節人形が大好きになり、1つ2つと集めるようになりました。
■D:メイクを始めるようになったきっかけがあれば、教えてください!
■SDink:先ほどの友達から球体関節人形コレクターのコミュニティ“Den of Angels”について教えてもらいました。
私は色々と調べているうちにコレクターたちが自分でドールをカスタマイズしているのを知ってエアーブラシを使ったメイクをしてみようと思いつきました。
自分のドールを使って何度も繰り返し練習し、友達から球体関節人形メイクの依頼が来るようになり、その後 “Den of Angels”の委託でメイクをするようになりました。
■D:いつから球体関節人形のメイクを始めたんですか?
■SDink:2006年から今まで続けています。私は日々、球体関節人形のためのアクセサリーやウィッグ、衣装を作るために研究をしています。
■D:私たちDOLKのためにDollshe Craftのドールのメイクを担当してくださいましたが、特に気に入っているところ、気持ちを入れて作業した点があれば教えてください。
■SDink:DOLKさんが気に入ってくれることを願いつつ、ようやくの思いで完成させました。
半透明の樹脂の上に透明感のあるメイクを施すことにチャレンジした意欲作で、試行錯誤をしていたら、いつの間にか時間がかかってしまいました。
また、私はドール原型に対して最高のものを引き出してあげるようなメイクが好きです。常に1つ1つのドールに心を込めて作業していますが、いつも99%は満足していません。満足はせずに、いつもより良いものを作り出せるようになりたいと思っています。
■D:Sdinkというアーティスト名の由来は何でしょうか?
■SDink:私がいちばん愛している飼い猫の名前がDinkと言います。私は以前、2D(立体ではなく平面)の絵を描くアーティストだったのでアート用のサイトを持っていました。そのサイトが“スタジオDink”と呼ばれていたので略して“SDink”になりました。
Deviant Art: https://www.deviantart.com/dw3girl
ここから以前の作品をご覧になれます。
今はプロの3Dキャラクターアーティストとして活動しているので2Dの絵を描くことはほとんどなくなってしまいました。好きでしている仕事ではあるんですが、自分の性格、こだわりのせいで、この仕事がきついと思うことがあります。
■D:メイク作業の手順を教えてください。
■SDink:まずはヘッドがきれいになっているかを確認します。
その後MSC(ミネラルシルクパウダー)をスプレーしてベースをエアーブラシで吹き付けます。
パステルで眉を描いてからアクリルで細部をメイクします。細かいところを仕上げてから最後につけまつげを装着します。
■D:メイクアップの道具にはどのようなツールを使っていますか?
■SDink:道具はその時によってランダムで使っていますが、Vallejo(スペインのもので読み方はファレホ)やGoldenのものをよく使っています。
彩色にはエアーブラシとアクリルの両方を使います。またパステルも使いますが、ほとんどはUnisomのものを使っています。
あとはタミヤのグロスも使っています。
■D:気になっていた質問について答えてくださり、ありがとうございました!
ドールメイクをはじめた経緯や、メイクをする上でのこだわりなど貴重なお話が聞けて勉強になります。
今後ともSDinkさんのリアルメイクを楽しみにしています!